【コンビニ店長ブログ】 初体験の巻
最近、なぜか、ペヤングにお湯を入れてると、急におしっこが出たくなるんだ。
このままお湯を入れ続けてたら、床に漏らすんじゃないかってくらい、おしっこが出たくなるんだ。
お湯入れの途中だったから、パートのおばちゃんにペヤングのお湯入れを代わってもらって、
先っぽツマミながら、大急ぎでトイレに駆け込んだ。
トイレから戻って来ると、おばちゃんがペヤングのお湯切りをしてくれていて、
しかも、ソースまで混ぜてくれていたんだ。
そのペヤングを食べてみた。
今までペヤングが美味しいなんて思ったことがなかったけど、
生まれてはじめて、ペヤングが美味しいと思った。
人様から作ってもらったペヤングって、こんなに美味しいんだってこと、
初めて経験したんだ。
ちまたでペヤングが、人気があるってこと、なんとなくわかったような気がする。
それからしばらくして、またペヤングが食べたくなったんだ。
ペヤングのお湯を入れ始めたら、やっぱり、漏れそうなくらい、おしっこが出たくなってきた。
もう10年近く働いてる、見た目は中学生くらいで、
友蔵とかは「のびた」と呼んでるおっちゃんに、
途中までのお湯入れの続きをお願いした。
トイレから戻ってくると、のびたが「あと、2分です」とか、言ってきた。
ペヤングの湯切りまで、あと2分ということなんだろう。
(主語とかなかったんで、ボクはそう理解した)
それから1分くらい経っただろうか、流しの前に立ってるのも、なんだかイヤだったもんだから、
ペヤングの湯切りをしようと思って、ペヤングを持ち上げてみると、お湯がナミナミ入っていて、
これ、危ねぇなぁ、
とか、思いながら、恐る恐る、ペヤングの湯切りし始めると、のびたが、
「あと、30秒です」みたいなこと、言ってきた。
お湯がナミナミすぎて、危険すぎて、
たぶん、日本人の中で、こんな真剣にペヤングの湯切りした奴なんていないだろう、ってくらい
真剣に湯切りしていたもんだから、のびたがなんか言ってるぞ、ってくらいの感じで、うしろを振り返えってみた。
湯切りのお湯がボクのお腹にかかってしまった。
熱っ、ちっ、ちっ、ちっ、ち・・・・・・
ペヤングの湯切りで、制服の上からだったけど、かなりヤケドした。
「ゆ、ゆ、湯切りのとき、は、は、話しかけんじゃぁねぇぇよぉぉ」って感じで、のびたを怒ったら、
まさかのびたもボクが湯切りのお湯がお腹にかかって、ヤケドしたなんて思いもしなかっただろうから、
「なに?こいつ、おこってんだ? いみ、わからんし」みたいな、トボケた顔しやがって、
ヤケドして腹は痛いわ、そのトボケた顔みて腹は立つわ、で、散々な目にあった。
たぶん、日本人の中で、ペヤングのお湯切りでヤケドした奴なんていないだろう。
半世紀近く生きてきて、初めての経験をした。
この記事を書いた人
海外にお住まいの皆さん、おこんにちわ。そうでない皆さんもおこんにちわ。こちらは伊坂商店の店長でございます。最近はポッキーより重いものを持ったことがないのでかなり体力がありません。動きたいのに動けません。好きな食べ物はおでんです。冬は毎日がおでんパーティーなので、だ、だ、だ大興奮です。