ふだん、あまりボクはテレビを見ないんですけど、最近、マツコさんが「どうでもいい」って言ってる、ペヨングソースやきそばのＣＭばかり見るのよね。

ＣＭの中で「どうでもいい」って書かれたビローンをもって、男の人が「どうでもいい」「どうでもいい」って2回言うやつあるでしょ、あの声がボクの頭の中でいつもコダマしてるというか、リフレインしているのよ。

トイレにいても、車の運転していても、レジ打ってても、ごはん食べてても、一日中寝る前まで、「どうでもいい」「どうでもいい」って、あの男の人が話しかけてくるのよ。

かなり洗脳されてるわ。

「ペヨング　ソースやきそば」って、確か今年の３月ぐらいに初めて出たと思うんですけど、ネットとか、ユーチューバ―の人とかが、ペヤングの偽物だとかパクリだとかって、かなりペヨングの話題をしてたんで、これ絶対に売れるわって、ペヨングを４箱ぐらい注文したのよね。

まるか食品さんだって、様子見でたくさん作ったんじゃないと思うから、１週間ぐらいで注文はできなくなったんですけど、で、売れるかなって思ってたら、東京の方はどうだか知らないんですけど、ボクのお店じゃ、これがまたあまり売れなかったのよね。１箱に１８個入ってるでしょ、１日、１個とか２個とかそんな感じだったんで、売り切るのに２か月ちょっとかかったわ。ペヨングより値段が高いペヤングの方が売れていたような感じがしたわね。

ペヨングが売れなかったのは、お店にお客さんが来なかったからじゃないわよ。学生さんも若いサラリーマンもいっぱい来たんですけど、ペヨングには目もくれていかなかったわ。たまに、デートしてる若いカップルなんかが、ペヨング指さしてなんか言ってたり、笑ってたりはしてたようですけど、ペヨング買っていかなかったわね。

じゃ、なんでペヤングが売れなかったかって、ボクが考えてみたんですけど、たぶん、ペヤングに似てるんだけど、見たことがない焼さそばがあるなって感じで、お客さんが警戒心を抱いてたと思うのよね。

ネットじゃ、肉なしペヤングみたいな感じでペヨングが紹介されていたんですけど、ちょっと高くても肉が入ってるペヤングのほうが、どうしても食べたいっていう感じで、だから、ペヨングが売れなかったんじゃないと思うわ。ただたんに、ペヨングのこと知らなかっただけ。

もしも、最初っから、ペヤングもペヨングもおんなじ「まるか食品」さんが作ってるいるんだとわかってたら、ボクだったら、焼きそば食べたくて、コンビニ行って、ペヨングがあってペヤングなければペヨング買うし、ペヤングがあってペヨングがなければペヤング買うと思うわね。どうでもいい。たぶん、ほかのお客さんもそうだと思うわよ。

ボクがペヨングのことを最初に知ったのが、コンビニの情報よりもネットからで、それを見て、売れると思って注文したんですけど、案外、お客さんはペヨングのこと知らなかったっていうのが本当のところかもしれないわね。

ボクの思いこみで売れると思ったんですけど、お客さんは案外知らなかった。だから、今、ペヨングのＣＭがいっぱい流れてるのよね。

それじゃ、最後に、店長が、ペヨングの総括するわよ。

今のところ、ペヤングとペヨングの味を比較したことがないから、ボクはなんといえないんですけど、ネットを見てみると、多少、味も違うらしいみたいね。

あと、ペヤングとペヨングの違いって、ペヤングの麺の量は９０gで、ペヨングの麺の量が８０g、ひと口多く食べられるか食べられないかってぐらいの違いと、上でも書いたんですけど、肉が入ってるか入ってないかの違いぐらいで、その程度の違いだけだったら、おそらく、コアなお客さんは除いて、だんだんにペヤングよりも安価なペヨングの方をお客さんは買っていくと思うのよね。

こんなこと書いて、大きなお世話かもしれないですけど、長い目で見て、どうかなぁって感じだわね。

いっそうのこと、麺は５０gぐらいで、肉もキャベツも入ってない、そんな焼きそばを開発して、こんな焼きそばしか食べられない自分自身の不甲斐なさを憂いながら食べる、きっといつかはペヤングを食べてやるんだっていうハングリー精神を鍛えさせてくれるような焼きそばだったら、ペヤングもどっちも売れると思うんですけど。

まぁ、いろんなこと書いたんですけど、
どうでもいい、どうでもいいわね。

追伸、今度、ペヤングとペヨングの食べくらべするわよ。

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